2019冬 南東北いきかえりの旅 Day1-③ 佐渡と出雲崎ゃ棹挿しゃ届くよ なぜに届かぬわが想い | はつね寿司 本店


今回の旅の目的地は福島、山形。
それも福島は中通りまでで浜通りには出ないし山形も海沿いに出るのは鶴岡ぐらい。
ですのでまずは海の幸を存分に味わっておきたいと新潟ではこちらはつね寿司さんを予約しておきました。

繁華街からは少し外れたというか端っこというか、住宅街っぽいところにあります。

心で握る、素晴らしい意気込みです。
2回転目で入店したのはウチ夫婦2人だけでした。

◆ヱビスビール中瓶
個人的にヱビスがあるところは信用しています(笑)

◆南蛮海老の昆布〆
いわゆる甘えびですが、新潟では色や形が赤唐辛子(南蛮)に似ていることから「南蛮エビ」と呼ばれています。
いきなり江戸前の仕事ですが西の人間としてはもう少し昆布を効かせてもらってもいいかなぁ~という感じ。
しかしてトロトロ甘々で実に美味しいことは疑いようもありません。

◆ヤリイカの印籠詰め
印籠に見立てた、ということで要は烏賊メシみたいなもんですな。
ひとくちサイズがいいですね。

◆清泉 七代目 純米吟醸 生貯蔵
もうこのあたりで日本酒にスイッチ。
はつね寿司さんでは日本酒は新潟のもののみ。
まあこだわらなくても酒処ですので必然なのかもしれません。
フルーティーですがキリッとした吞み口で呑みやすくとても肴と調和しますね。
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◆鮑の肝を身でサンドしたもの
鮑の身を若干叩いて薄くしたものに肝を挟んでこれが美味くないワケがない(笑)
まぎれもない酒盗ですな。
説明がなかったのですがこれも佐渡のものですかね?

◆佐渡の鮑を4時間酒蒸ししたもの
これもプリプリ柔らかくて、かつしっかりと素材の味が立ち上がってくるような風合い。
薄そうに感じて噛めば噛むほどに鮑の味が染み出てきてずっと噛んでいたいのに柔らかいのですぐに消えてしまう儚さ。

◆鰯、芽ネギ、茗荷、大葉を巻いたもの
これ、ウチの相方はすべて嫌いな食材なんです(苦笑)
なのに美味しいってパクパク食べてました。つまり美味いんですよね実に。

◆真鱈白子焼き 生七味のせ
私、白子は素材自体の味は淡白なんで松前焼が至高でせめて醤油焼にしてほしいと思っていたのですが、そうでなくてもここまで味が出るものなんですね。
素材がいいのと調理の仕方なんでしょうねぇ。
生七味がまたよく合う。

◆麒麟山 生辛
麒麟山の生辛を。生辛だけは300ml瓶で供されます。
キレのいい口当たりでこれは本当に素晴らしい食虫酒。
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このあと麒麟山の純辛、吟辛、超辛と所望いたしましたが清泉 七代目と同じようにガラス徳利での提供でしたので画像は割愛。
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どれも美味しゅうございました。

◆八目(赤メバル)の味噌漬けをさっと蒸したもの
新潟ではガンゾと言ったりするらしいメバルの一種。太平洋側ではほぼ見かけることはないものの、日本海側では広く獲れ安く美味しいにもかかわらず他の地域ではあまり見かけないのは水っぽく傷みやすいからのようです。
この非常に身くずれしやすい肴を絶妙な柔らかさと味噌への漬け具合で素晴らしい佳肴に。

◆鮟肝と奈良漬け
鮟肝がホロホロッと崩れるほどに柔らかく、奈良漬けのコリコリッとした歯ごたえと相俟って素晴らしいマリアージュ。

◆帆立磯辺焼き
寿し ひでたかさんでいただいたものよりも少し歯ごたえはあったかな。
いやしかしこれも美味しい。

◆バイ貝とクレソン
バイ貝自体も美味しいのですが、クレソンとの組み合わせが実にいいです。
バイ貝の強い風味が鼻を刺し、そこにクレソンの爽やかさが後を追ってきて香りがマリアージュします。


酒肴は以上10品でここから握りに。
握りも10品でした。

◆墨烏賊
コリコリした歯ごたえながら噛むとほぐれるようにされている素晴らしい仕事。
噛むと実に甘くて滋味深いです。

◆細魚
江戸前という感じですね、サヨリ。
旬にはまだ少し早いかと思うのですが実に美味しかったです。

◆鯵
これもふんだんに仕事がなされていて舌触りが実に心地よい。

◆本鮪 中トロ 一週間寝かせたもの 大間 背中のてっぺん
新潟で大間の鮪というのも乙なものです。
熟成が素晴らしく、実に風味が良いです。

◆小肌
ほんのり酢の香りがしますが勝ちすぎることなくコハダ自体の味をこんなに感じたのは初めてかもしれない。

◆八目
握りにもハチメ。
メバルといえばどちらかと言えば淡白で煮付けにしたりすることが多い魚ですが、こちら殊更に味をつけているわけでもないのにすごく深い味がします。
美味しかったので最後に追加でいただきました(;・∀・)

◆雲丹
雲丹はあまり軍艦が好きでなく、というか雲丹だけで塩で戴くのが好きなんですが、こちらの軍艦巻きはシャリ少な目で海苔も邪魔をせず実に美味しかった。

◆鯖
皮目を軽く炙ってあって更に軽く〆てあるかな?
まさに口中で溶けます。

◆中トロ 酢〆
中トロを酢で〆るのは初めて出会いました。
なるほど、これも美味しい食べ方ですねぇ。

◆穴子
口に入れた途端に崩れるホロホロな柔らかさ。

◆海老汁
海老の味噌の味がして最後に胃を潤わせます。

◆玉子
甘い玉子焼きで最後のデザート代わり。


おまかせ\12,000/人コースでお願いしましたが、実にプライスレス。
瓶ビールにお酒をそれぞれ2合づつなので10合、追加で握りをひとつで\34,700-

シャリはけっこう硬めで少し少な目でネタをしっかり味わえる握りです。
また、どのネタもそれぞれに合った味をつけてあって、ですので醤油皿は出されません。
肴もひとつひとつ趣向を凝らしていて飽きさせず呑ませます。

実に素晴らしいお寿司屋さん、新潟でも発見です。

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ここからは食べログではカットされそうな内容です(笑)

11/1に食べログから予約。
飛行機の時間の都合上、1回転目は難しいであろうことと、開店時間が18:00ですので1回転目にゆっくり2時間半おいて1/18(金)20:30~の予約を入れました。
お店側から確認の電話等はまったくなし。
私の方も大丈夫だろうとたかをくくって特に確認の電話等しませんで当日直接お店へと向かいました。

歩いてお店に着いたのは20:20過ぎ。
店内を覗いてみるとカウンター全8席埋まっていてどのお客さんもまさに宴も酣で「これ20:30までに片付く?」と首をひねりますが、まだ時刻にはなっていないワケで寒風吹きすさぶ中待っておりました。
しかして20:30になっても誰も出てきませんので仕方なく入店したところご主人が「すみません10分ぐらい時間いいですか?」と。
と同時に奥様から電話が鳴るのですがいや遅いです(苦笑)
まぁ新潟までわざわざ来てるワケですししょうがねぇかと待つことにしましたがここでも「って10分では片付かねぇだろ」と思っていましたがその通り。
結局席に着けたのは20分は過ぎて20:50頃でしたかね。
まあいいんです、それはね。いやよかねえけど(笑)
席に着いて「写真撮ってもいいですか?」と断るとご主人、なぜか首をひねって「いいですよ」と。いや嫌なら言って(笑)
で、色々聞いてみたりしてもずっと不愛想にボソボソしゃべるだけ。
ものすごく慇懃無礼に通り一遍の対応はしましたよ、という感じ。
別にとりたててすごく愛想よくしてくれとは思わないですが、20分寒い中外で待たせた客に対する対応ですかねぇ?
何もなんかサービスしてくれとかクレームするつもりもないですが、普通の対応をお願いします(;^ω^)
奥様は必死に愛想よくしてくださるんですがかえってギャップが(笑)
ま、美味しかったんでいいですけどね。次も行きたい!ってなるかというと今回のことがひっかかるかなぁたぶん。

しかし実を言うといちばんムカついたのはお店ではなく(笑)
20分ほど外で待っていた私に常連らしきおっさんグループが出てきて「はい空きましたよ~」だって。
アホかおっさん。常連だったらこういう時は即座に出て新規に譲るもんだよ。
常連じゃなかったとしてもテメエ予約が入ってると知ってから20分もまだ呑んでたじゃねぇかクソが。
よっぽどぶん殴ってやろうかと思いましたが旅行1日目で台無しにするのもなんなんですれ違いざまに「〇〇〇〇(自主規制w)」とだけ言ってやって勘弁してやりましたが。

ってかいちばんムカついたのはこのオッサンでしたが他の客もみんなその時間まで出てこなかったワケで。「え?予約のお客さんいるならもう出ますよ」ってならないんですかねぇ?
なんか当たりが悪かったんでしょうけど、幸先悪すぎて不安な一夜でした(;^ω^)

ですので、「なぜに届かぬわが想い」。

Jan. 18, 2019 Fri.



はつね寿司 本店寿司 / 新潟駅白山駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5



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