イートインはいっぱいだったのでお持ち帰りで。
カステラは16世紀中期、ポルトガルの宣教師たちによって日本にもたらされたといわれていますが、ポルトガルに『カステラ』というお菓子はありません。一般に、カステラの原型と考えられているのは『パォンデロー』。卵と砂糖を一緒に泡立て、それに小麦粉を加えて窯で焼くだけといったシンプルなもの。カステラ同様にバターなどの油脂はまったく入りません。ポルトガル人によって伝えられた『カステラ』は、日本で改良を重ねられ、混ぜ方や泡切りの作業を経て、あのしっとり感のある、品良く美味しい『カステラ』になったのです。ということらしいです。
-引用元:カステラドパウロ公式サイト
写真はベイラリトラル地方のパォンデロー。
Pao de ló de Beira確かにねっとり、キャラメルのような中身。
小ぶりの素焼きの型でトロリと濃厚な半熟に焼いたベイラリトラル地方のパォンデロー。シナモン好きにはたまらない。ねっとりとした生地をスプーンですくってお召し上がり下さい。
-引用元:カステラドパウロ公式サイト
しかしキャラメルほどしつこくなくあっさり目の甘味。
これがカステラの原型?というぐらい違うものですねぇ。
残りはあと3つ(笑)
エストレマドゥーラ及びリバテージョ地方のパォンデロー
Pao de ló de Estramadura & Ribatejoこちらも要冷蔵なので早めに。
銅製やアルミ製の鍋でじゅわっと軽い口あたりの半熟に焼いたパォンデロー。隠し味にポルトガル産の塩を使っております。ベイラ・リトラル地方のものとの風味と食感の違いを是非味わってみて下さい。
-引用元:カステラドパウロ公式サイト
ベイラリトラル地方のパォンデローに比べるともう少ししっかりした感じ。
とはいえ中はドロッと半熟なのですが、わりとこれがちょうどいいバランスで好きです。
ミーニョ地方のパォンデロー(1/4カット)
Pao de ló de Minhoこちらのお店のスペシャリテ的なパォンデロー。
ポルトガル最北部のミーニョ地方(ドウロリトラル地方含む)のパォンデロー。大きな素焼きの型でフタをしてしっかり焼き上げたもの。しっとりと弾力のある食感で、ポートワインやクリーミーなチーズと共にいただくのもとても美味です。
-引用元:カステラドパウロ公式サイト
よりカステラに近づいた感じで、こちらは要冷蔵ではありません。
フワフワモッチリのカステラ、といった感じでこれがいちばん美味しかったかな。
オリーブのグラッセ入りミーニョ地方のパォンデロー
Pao de ló de Minho Olive
ミーニョ地方のパォンデローに、オリーブのグラッセを入れて焼き上げました。赤ワインにもよく合います。
-引用元:カステラドパウロ公式サイト
同じミーニョ地方のパォンデローですがだいぶしっかりとした生地で、オリーブのグラッセのおかげか塩味がして確かに赤ワインに合いそう。
こちらはパウロのカステラ。
日本のカステラです。
というのもオーナーシェフのパウロさんは長崎 松翁軒に日本のカステラ技術を学びポルトガルのリスボンでカステラを提供されていたのですが、今度はポルトガルの伝統菓子でカステラの原型ともいわれるパォンデローを日本に広めたいとリスボンのお店を畳んで日本にやってこられたとのこと。
ですからでしょうね、このカステラ、私がいちばん好きな松翁軒さんのカステラに似てます。
美味しいなぁ~。
Jan. 6, 2019 Sun.
カステラ ド パウロ (カフェ / 北野白梅町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6