お待ちかねの夕食です。 18:00、18:30、19:00、19:30からスタートをチョイスできます。 ま、安定の18:00スタートですよウチは(笑)
と思ったんですが、他のお客様との兼ね合いで18:30でお願いできますかということで。
えぇ、ウチはそれぐらい一向に構いません。
というか、おかげで最初の方は出てくるのが遅く、酒呑みには助かる展開(笑)
そして他のお客様が終わったのか最後の方につれ早くなっていって実にウチにはちょうど良かった。
これからも部屋出しの時は少し遅れたスタートにしようかな。
で、お食事のメニューはこんな感じです。
石葉さんは達筆でなくて印刷されたもので読みやすくてよい(笑)
ドリンクの季節メニュー。
なんだかマリアージュプラン的なのもあるらしい。
イマイチちゃんと撮れなかったのでどうしようかと思ったけど石葉のドリンクメニューって情報皆無だったんで一応載せときます。(画像クリックで大きくなります)
さてとおしぼりが供されてお楽しみの夕食のスタートです。
まずはヱビスの瓶からスタート。
◆先付
・毛蟹 陸蓮根 岩茸 椎茸 伊豆寒天 土佐酢餡
食前酒は自家製梅酒。
蓮の葉の下にはクラッシュドアイスが敷き詰められ、蓮の葉にうっすら霜が立つのも蓮の花弁が上に載るのも美しい。ほんのりと保冷されていて実にいいですね。
そして毛蟹が美味しいのはもちろん、茸類と陸蓮根と相俟った食感が愉しい。
そこに土佐酢ジュレが酸っぱすぎずほんのりとした甘みで素晴らしいマリアージュ。
◆八寸
・ちぢれ蛸 胡瓜酢 雲丹
胡瓜を擂り卸したものが、少し主張が強いかな?
・鰻寿し 酢取茗荷 丸十甘煮
丸十とは薩摩芋。甘煮というがレモン煮らしい。確かに甘いが。
鰻寿しは旨いが平凡。
・唐墨烏賊 枝豆魚醤炒め すっぽんおかき揚げ
唐墨はとてもネットリとした舌触りで烏賊との相性も良し。
鼈は揚げるとこんな感じなのね?っていうかあまり鼈を感じなかった(笑)
驚いたのは枝豆を魚醤で炒めるとこんなに味が深くなること。私は魚醤が少々苦手なのですがこれならいくらでも食べたい。
骨切りではなく丁寧にすべて骨を抜く処理をしてある鱧。
大ぶりの蓴菜。
立派な酢橘。
仲居さんが丁寧に鱧の出汁で仕上げてくださったら。
◆お椀変り
鱧 蓴菜 酢橘
これがびっくりするぐらい出汁が上手にひかれていて胃がすこぶる喜ぶ。
美味しくて美味しくて、鍋の中も全部飲み干してしまいました(笑)
◆お造り
季節の魚 あしらい
メジマグロと穴子の皮目を炙ったもの辛子生姜と梅肉醤油で。
穴子もモチロン骨など存在しない。そして骨のない穴子とは思えないしっかりした歯ごたえで梅肉醤油と実に合い滋味深い。
メジマグロは、平凡。
◆焼き物
・鮎炭火焼き 蓼酢
こちらの鮎も実に美味しかった。蓼酢が濃くて絵の具のビリジアンかってぐらい緑色が濃かった。
が、まぁ鮎は完全にあさばに軍配かな。
◆冷やし鉢
・南瓜 苦瓜 近江蒟蒻 小玉葱 万願寺唐辛子 糸がき
苦瓜の処理が素晴らしく、これも私苦手なんですが実に柔らかく美味しく食せました。
◆強肴
・相州牛鍬焼き うてな茄子 山葵
相州牛は実にいい焼き加減で味付けも濃すぎず良い。しっかり味が付いているので山葵だけで十分ですね。
うてな茄子というのは茄子の蔕のことです、と説明があったのですが「うてな」が茄子の蔕のことですよね。見た感じ、正確には「茄子のうてな付き薄衣天麩羅」というところでしょうか。
箸休めによいですね。
◆止肴
・無花果 虹豆 利休麩湯葉餡
無花果というと最近胡麻和えみたいなのをよく見かける気がしますがこちらは湯葉餡で主張しすぎず美味しかったです。
◆御飯
・玉蜀黍・甘長唐辛子ご飯 煎り海老 香の物 赤出汁
玉蜀黍以外には特に味付けしたようではないのになんだか深い味がする。
上に載った甘長唐辛子を細く切った薬味が実にいい仕事をしている気がする。
なんということのない赤出汁だが、このご飯にはこれが邪魔しなくて良い。
香の物は、大根、昆布、胡瓜のしば漬け
相方のは胡瓜の代わりに大根っぽかった。
お心遣い有難い。(が、相方は漬物全般ダメなんで私が戴きましたw)
もちろんお酒ガッツリ戴いてますよ(笑)
酒器がいろいろと変わって嬉しい。
ここでまたおしぼりが出まして
食後のデザートが。
◆水菓子
・季節のフルーツ
梨とシャインマスカット。フルーツ苦手な私が二つとも好きなやつ来ました珍しい。
◆甘味
・蓮根餅 大徳寺納豆
この蓮根餅、素晴らしく美味しい。
あーお腹一杯。
聞きしに勝る見事な味を堪能させてもらいましたわ。
余ったご飯は夜食にどうぞ。
石葉 (旅館 / 湯河原駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5