漸く辿り着いた・・・。
と言うと「道中運転大変だったんだな」的に感じる方もいらっしゃることでしょう。
「漸く」とは『時間や手数がかかった後に、待っていたことが実現するさま。』です。
秋田県の秘湯、乳頭温泉郷の鶴の湯温泉
ずっとここに来たかったんだ・・・何年振りだろう。
学生時代に東北を旅打ちならぬ旅滑りに来た時・・・あの時いくつだっただろう。
その時以来の鶴の湯は変わっていた・・・のかどうかもわからないぐらい月日が流れている。
記憶にはないが四半世紀経ってもおそらく変わっていないこの風合い。
まだ学生時代だったんで湯治部でカップラ啜ってた記憶が。
四半世紀とは長いもので案外なにも覚えてないし
何を見ても記憶が呼び戻されない
このアングルだけはタマにテレビや雑誌で見かけるから覚えてるというか思い出せるというか。
除雪も大がかりですねぇ。
このコストだけでもかなり大変だと思います。
黒湯と白湯のある棟
有名な露天。
丸見えやん(苦笑)
さて宿泊の手続きです。
雪解け水で冷やすのはいいけど凍っちゃってるよ(笑)
あ、飲み物たちは凍ってなさそうでした。
絶妙に氷温のドリンク戴けますね。
さて部屋に入りましたー。
暖房はこれひとつに頼ります。
民宿の佇まい。
長靴装備。
そりゃそうです(笑)
シンク
トイレはあります。
ウォシュレット、ここまで完備されてきたか。
灯りはこれとランプのみ。
そう、人気の本陣に泊まれたのです~♪
しかも本陣一。
いちばん門側の端っこ。
かつて佐竹の殿様の番をした番兵たちの居所とされる本陣のいちばん最初に番をしなければいけないところ。
テレビは無ぇ。
鍵はなくつっかえ棒で閉める。
ガタガタで風も抜けるので寒い。
薄い壁でしかないので隣の部屋の話声もいびきも丸聞こえ。
それが本陣です。
いい。
さてお風呂に入らないとね。
ってことでまずはシャワーあり、ボディシャンプーもシャンプーもある本館の内湯へ。
まだ誰も入ってなかったので満喫できましたが3人までかなぁ。
でもこれぞ乳頭温泉というお湯。
その後続けざまに有名な混浴露天風呂へ。
こんなカンジなんで外から男湯スペースは丸見え。
しかも日帰り入浴は15:00までなんですが夕方近くなってもガンガン観光客がこのうすら低い柵の上から写真撮ってくる。
しかも寒い。肩まで浸かっても寒い。
湯の底は石だから天然足ツボ状態。
うーん。。。ここはもうパラダイスではなくなった。
できれば門閉じるとかして湯にも浸からずに何の利益ももたらさない写真だけ撮りに来る観光客は締め出す方策をお願いしたいなぁ。
本陣の朝食の食事場所は本陣の六と七が中取っ払って広間になっているらしい。
温泉饅頭。
素朴で美味しい。
なんせ鍵がかからない本陣。
お風呂に行くときには貴重品をこの封筒に入れてもってこいということです。
面倒くさいのでウチは交替で温泉に入ることにしました。
思いっきり喫煙可。
クラシックなお茶セット。
もうひとつの灯り、灯油ランプに火がともりました。
いいねぇ天然の灯りは。
食事の前に炭に火を入れてくださいます。
既に熾っている炭をのせて上に缶の上下抜いたやつをのせてチムニー効果で勝手に火が熾っていくシステムですな。
なんかヒーターの上に置いてあったこれ。
あー裁縫セットなのね。
行き届いているところと不便なところのさじ加減がわからん(笑)
暗くなってきて風情がでてきました。
これぐらいの時間になっても室内までシャッター音が聞こえてきます。
人が寛いでる部屋は撮るなよ(苦笑)
ちょっと日が落ちてきましたねー。
いい雰囲気になってきました。
まだ観光(中華)客来るんだけどねー(;^ω^)
黒湯
白湯
女湯はわかりませんが、黒湯は地獄のように熱い(; ・`д・´)
熱めの湯が好きな私がかなり熱いと感じたんでなかなかのもんかと。
黒湯がちょうどいい熱さで黒湯→白湯→黒湯のローテーションを夜中も含めると5回ぐらい入ったかも。
私はココがいちばん好きでした。
女性は黒湯と白湯をいったん外に出ないと行けないようでしたが男湯は中つながってるんで毎回両方手軽に入れるのはうれしい。
ただこの脱衣場の外から見えてる感、ヤバイ。
この窓の外のこっちからみて左側に女性用の黒湯の入り口があって、しかもこの窓の外側に中途半端に「MEN'S BATH」みたいなこと書いてあるんですけどわかりにくく女性がここ覗くんですよ(苦笑)
服をとってはここから離れて着替えなくてはいけないという。
別に見られてもいいけど露出狂みたいに思われてもヤですしねぇ(;^ω^)
で、部屋に帰ったら既に岩魚が囲炉裏にIN。
布団もこのタイミングで敷かれます。
こういうセッティングで囲炉裏端で食べるのです。
ちょっと出てみたらだいぶいい雰囲気になっていた。
うむ。
本陣である。
ちなみに今回予約時には本陣は既に予約で空いていなく、仕方がなく本館に予約をとった。
その際「本陣とか空いたら連絡しましょうか?」と言われたのでイヤも応もなくお願いしておいた。
ちょうど仙台に飛んでいる間にキャンセルあったよの電話があったようで、仙台着後すぐに折り返すとまだ間に合ったらしく本陣の予約がとれた(新本陣も空いたとのことだったんですがやはり本陣で)。
値段的には本館よりも本陣のほうが安くなるのだが、商売抜きで要望に応えていただけたのは本当に素晴らしい対応だと思います。
山の中の田舎の方たちなので武骨なところもありますが、心よりのおもてなしをいただいていることは間違いないと感じました。
寝酒は青森で買ってた如空。
今回けっこう如空と縁があったな・・・w
Wi-fiあります。
次の日の話になりますが、除雪ブラシ等、ここにありますので。
駐車場横の、乳頭温泉七湯を巡る湯めぐり号の乗り場にあります。
さて明細はこんな感じ。
本陣一泊\9,870/人に暖房費\1,080と入湯税\150/人。
それとビールとお酒。
ではではこの後夕食タイム・・・(次へ続く)