みちのく紀行 いい湯いい雪いい酒肴 Day2-⑤ | 藤三旅館・別邸 鉛温泉 心の刻 十三月 ③ 夕食編

さて夕食です。
和懐石で選択の余地はありません(笑)

食事の時間は18:00、18:30、19:00からのチョイスだったかな?
この日は朝昼食べてなかった(ソフトクリームのみ)ので迷わず18:00で。

夕食はフロント脇にあるダイニング「梵」で。
梵というとブラフマンすなわち宇宙の根本原理・・・とかではなくkarmaとルビがふってあったので業のほうでしょうか。
普通の人からしたら業とか言われると食いづらいんじゃないかとか思いながら、まぁ業とは因果応報ってことですから贅沢したツケはいつか払えということでしょうか。
なんだよもう痛風発作の予告かよ。


まずはお品書き。


◆食前酒 花巻産の梅ワイン
まぁどうということはない。































生ビールはプレミアムモルツのマスターズドリーム\1,100

先付と前菜はセット済み。
ですが、後の時間の方のテーブルを見ていると予定時刻の5~10分前ぐらいのセッティングのようです。
どうでもいいことですが、前菜の奥に見える紅白の市松模様の波佐見焼、ほんとうにこういう小じゃれた宿でよく見かけますよね。
ちなみにウチにもあります(笑)

◆先付 蕪と蟹のたろし寄せ
「たろし」とは岩手の方言で「つらら・氷柱」のことのようですがたろし寄せとはなんなのか。
下の白いのが淡雪のようではありましたがつららではもちろんない。
あまりなんなのかよくわからない一品でありました。

◆前菜

・鱈焼白子 鮟肝  ポン酢ジュレ掛け
焼白子に鮟肝にと痛風をグッと刺激する逸品。
これはポン酢のジュレの味付けが絶妙でホント美味しかった。

・里芋揚げ出し
東北にしては味付けが薄い。
まぁ郷土料理でなく和懐石だもんな。
なぜ高級旅館はどこも京料理を志向するのだろうか。
高級旅館大好きな方たち=京料理サイコウ、な方が多いから仕方がないか。

・キングサーモン 芽キャベツ  雪中焼き
これはしっかりと味がついていて好み。
酒呑みなんで味がしっかりついている方が酒肴としていいんですよね。

・菜花梶木巻き
菜の花をカジキマグロで巻いたもの。
ほんとうにそのまんまの味です。
なんかソースついてますが素材の味しか印象に残りません。

・海鮮ムース
ムースにウニがのっかっていて上にカニ味噌?のようなソース。
まぁ、ウニとソースが美味しかった。

ここらで日本酒へスイッチ。
〆張鶴 吟撰 四合瓶 \4,600



◆椀物

白金豚コンソメ仕立て 野菜色々
白金豚のベーコンがゴロッと3切れほど。
ミニ玉ねぎ、人参、さやえんどう、タケノコにネギチップ?みたいな。
普通。

◆造里 本鮪他本日のおすすめ色々

内容は
・本鮪
・活蛸
・鯛
・牡丹海老
活タコがヌメッとしてて舌にまとわりつくような食感で美味しかった。
また、蛸に関しては備え付けの岩手野田村でつくられた塩でどうぞとのこと。
この塩が大変滋味深くたしかによく合いました。

◆強肴 前沢牛のしゃぶしゃぶ 胡麻酢醤油

前沢牛が美味しいのは言うまでもないのですが、


昆布出汁とアーモンドミルクという珍しい出汁でしゃぶしゃぶし、

胡麻酢醤油のつけダレでいただくという

これが素晴らしいマリアージュを魅せ、とても美味しかった。
いや~しゃぶしゃぶとかあんまり食べないんですがこんなのならまた食べたい。

白菜と春菊もこの出汁とタレで非常に美味しい。

◆焼物 鰆のホワイトソース焼き


鰆に西京焼きのような味付けがなされていてホワイトソースと相俟ってなかなか美味しい。
付け合わせはチコリとカリフラワーにキウイソース。
◆温物

鰈蓮根蒸し
まぁこれも普通でした。見たままの味。

◆食事

帆立大根飯
う~ん、、、帆立である意味、大根である意味がわからないというか。
とくに味しないんですよ(笑)

◆香の物 季節の野菜色々
これなかなかに美味しかったなぁ。
見た目よりもどれも柔らかいです。

◆止め椀 鴨 山菜 雑穀ひっつみ汁
最後にしてちょっと東北らしい味。
煎餅汁みたいなおすましに少々強めに醤油という味つけです。

◆デザート りんごのガトーインビジブル
ガトーインビジブルって去年流行ったんでしたっけ?
と、イチゴとキウイ。
まぁ特筆すべきことはないです。

お茶が出て終了

【総評】
前沢牛のしゃぶしゃぶ以外はとりたてて特筆するものはないかわりにとくに不味いというものもなく。
サービスに関してですが、給仕の方がよく言えば常に気を配っているということなんでしょうが、私は常に視線を感じて監視されているような印象を受けました。
このあたりは好き嫌いでしょうが、高級旅館なんだとしたらもう少しさりげなく、痒い所に手が届くけれども痒くない所には手が届かない絶妙なところを志向していただきたいかな、と。
まぁまだオープンして3年。成長過程とみるかどうか。


部屋に戻って


南部美人 しぼりたて 吟醸生原酒



南部美人 本醸造 生貯蔵酒


いただきました。
地産地消です。。。


Jan. 27, 2018 Sat.


十三月旅館 / 花巻)
夜総合点★★★☆☆ 3.3
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