2019冬 南東北いきかえりの旅 Day5-⑥ 九兵衛旅館④ 夕食編


夕食の時間は18:00 or 18:30 or 19:00。
この日も我々は18:00でお願い致しました。

ロビー横の、大浴場「山の湯」へ繋がる通路の途中にある

お食事処にての食事となります。

入ってすぐ右の「おぼろ月」の部屋でした。
上は吹き抜けている半個室です。

お品書きです。
1月中旬〜2月下旬のお料理、【初春の膳】基本プランに別注をいろいろお願いしました。
寒鱈尽くしのプランもありましたがあんまり「尽くし」は好きでなくいろいろ食べたいので。


 飲み物メニューいろいろと
































日本酒メニューは時期によって入れ替えがある豊富なラインナップ。

お席は掘り炬燵で座りやすい。

まずは、キリン一番搾りとれたてホップ 遠野産ホップで乾杯。

箸置きではなく箸皿。
まぁ箸置きの一種ではあるのですが置きやすくてよいですねこれ。

◆前菜
上にキレイな紙でカバーしてるのがいいですね。
心遣いを感じます。

その紙を取ると前菜6品が4つのお皿で供されます。
HPに載っている内容とは結構違っていました。

・ゆり根の和風ムース
出汁がよく利いていて百合根の淡白さといい塩梅。

・うるいカシューナッツ味噌
ウルイはお浸し。
このカシューナッツ味噌って食べ方いいな。

・子持昆布西京味噌漬け
・いぶりがっこチーズ
・鶏の松風
どれもいい酒肴。

・冬キャベツとたらの芽の加減酢ジュレ仕立て
茹で海老を縦に半分に切ったものも入っていました。

◆(別注)舟盛り
・北寄貝
・活生蛸
・鯛姿造り
・真フグぶつ切り
・天然鰤




・帆立貝

・活生蟹


どれも活きがよく美味しい。
しかし北寄貝3日連続wwwこの辺りじゃよく食べるのかしら?
盛りが凄くてこれで\2,500/人の追加料金ってカナリお得。

こっち見んなw


◆鯛昆布〆と鼠ヶ関産赤海老の握り寿司(温泉水で炊いた特別栽培米ササニシキ)
竹皮に包まれて供されます。
嗚呼、昆布〆サイコウ!赤海老もネットリとして実に美味い!

◆山形牛リブロースしゃぶしゃぶ



山形牛はサーロインステーキのはずだったんですがリブロースをしゃぶしゃぶで。
可もなく不可もなく。

◆地魚のろげんげと山菜の天ぷら(ばんけ こごめ)

岩塩で戴く。
ノロゲンゲは天ぷらにするのがいちばん美味しいですね。
頭からかぶりついて尻尾まですべて戴きました。
山菜も実に滋味深い。

この辺ではとうに日本酒にスイッチし、
・東北泉 純米大吟醸 瑠璃色の海
・大山 特別純米酒 十水 無濾過生原酒 極み
・鯉川 純米吟醸 中取り生酒
・上喜元 純米吟醸 百舌
・初孫 魔斬 生酛 純米吟醸 本辛口 生原酒
を2人で2合づつ戴きました。
どれも実に美味しかったです。


◆(別注)鱈白子田楽 \1,500
味噌と岩塩で。
田楽と言いつつ塩でも楽しめるようにしてあるのが嬉しい。




◆(別注)鱈白子酒 \1,500

ガッツリと白子を崩すと白子のにごり酒のような風味が立って抜群。

◆地野菜と根野菜の味噌バーニャカウダー

・フリルレタス
・アスパラガス
・かぼちゃ
・紅芯大根
・白蕪
・ブロッコリー
・さつまいも

味噌と塩麹を使った和風のバーニャカウダ。
先ほどの白子を浸けたのが美味しかった(笑)

◆贅沢茶碗蒸し(ずわいがに、鱈白子、ばふん雲丹)
具がなんとも豪華なのですが喧嘩せずに三位一体に。

この後、お食事に続くのですが、もうどうにもこうにもお腹いっぱい。
「お部屋にお持ちしましょうか?」とのことだったのでお言葉に甘えて夜食に回しました。

◆デザート 手造りあんみつ

◆珈琲
デザートと食後のドリンクはさすがに溶けてしまうのでなんとかお腹に放り込みました(笑)

というワケでお部屋に持ってきて戴いたお食事。



◆鱈の子めし(温泉水で炊いた特栽米はえぬき)
ご飯が実に美味しい。はえぬきも美味しいなぁ。

鱈の子、苦手なんで少しだけつまみましたが味付けは美味しかったです。

◆鱈どんがら汁
もっと泥臭い味を想像していたのですが上品な味付けでした。
これも旨い。

◆香物
藤沢かぶ・しなべきゅうり。
これももっと素朴な田舎臭い味を想像していたら上品な味でした。


こちら、お料理が評判のお宿だけあって流石評判にたがわない味。
そしてボリュームもたっぷりでこの内容でこのお値段でやっていけるの?と心配になるぐらい(笑)
基本プランが8種類、それ以外にも寒鱈や鮟鱇、岩牡蠣、孟宗竹、ズワイガニと旬の食材プラン5種類と季節ごとのお料理が提供されますのでまた違う時期に訪れたいと思わせます。

ただ一点、お料理の提供ペースがかなり速い(;^ω^)
酒呑みとしてはもう少しゆっくりと味わいながら呑みたいのですがそこが少々辛いかな。
途中でゆっくりめにしていただいたのですがそれでも速かったので最初はかなり早くてとても追いつきませんでした。

しかし総合的に見れば本当に素晴らしいお料理とコスパ。
コスパって言葉嫌いなんですが、本当にここは安すぎると思う。
ですので藤沢周平の「蝉しぐれ」の中の言葉をお借りして「人間は後悔するように出来ておる」。
もっと早く来なかったことに後悔。

Jan. 22, 2019 Tue.



九兵衛旅館旅館 / 鶴岡市その他)
夜総合点★★★☆☆ 3.9

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