2020冬 雪のない雪消月の南北海道旅 Day2-⑥ 厨翠山 その④ 夕食編


さてと心から楽しみにしていた厨翠山さんのお食事。
夕食の時間は17:40 or 19:40という謎の時間(笑)
迷いましたがさすがに19:40は遅すぎる(この日はお昼にしっかりお鮨を戴いているし17:40も早すぎるとは思ったのですがw)ので、17:40でお願いしました。































御献立は一人一枚。
が、読んでもよくわかりません(;^ω^)
ここは料理がやってきてからの答え合わせで(笑)


飲み物メニューいろいろ。
ちと見にくいですねスミマセン(;^ω^)

生ビールはサッポロクラシック。
ありがてぇ・・・グラスでなく陶器なのもいいね。


◆ブルーチーズとベーコンのキッシュ
いきなりメニューにないものが。
キッシュというとどちらかというとパサパサしたものが多くてあまり好きではないのですが、こちらのそれはむしろジューシー。
ブルーチーズの風味も相俟って最初のビールなんてグイグイ無くなってしまいます(笑)

◆突出し
~ 大地の恵みを閉じ込めて ~
北海天心のろわいやる きゃびあ
(五二、花塩)

北海天心とは北海道での栽培に向き、やわらかく甘みが強い品種ですね。
”ロワイヤル”という調理法は様々な解釈がありますがこれは玉子豆腐っぽいものが入っているということで「コンソメ・ロワイヤル」的なロワイヤルですかね。
玉葱が食べれないウチの奥さんが残さず食べたぐらい、実に美味しかったです。

◆御凌ぎ
~ 味くらべ ~
やりいか 雲丹
(一〇一、マルドンシーソルト)

御凌ぎにしては贅沢すぎますね(笑)
いやしかしホント飽きさせませんねぇ。素晴らしい。

お酒は上川大雪の特別純米、彗星と吟風辛口の4合瓶を1本づついただいた。
どちらも実に素晴らしい食中酒。

◆前菜
~ 季節の恵みを一皿に ~
鱈のかるぱっちょ
ぶらーたちーずのかぷれーぜ
(一〇七、インカの天日塩)

真鱈を昆布締めに、ポン酢を染みこませた鰹節とともに。
ブッラータチーズが実にいいのは勿論、鱈の昆布締めが堪らない。
ここも塩が実にいいアクセントです。

◆お造り
~ 夏目の季節の一皿 ~
海老 平目 北寄 鮪
(ブルーソルト)

カルパッチョからのお造り。
間になにか挟まないその潔さなのか暴挙なのか。
しかして結果は「カルパッチョとお造りは違う」という当たり前のようで当たり前に思えていないことを自覚させられた。
それはどこかで「カルパッチョって刺身にオリーブオイルかけたやつでしょ」って思っていたからだと思う。
違う、明確に違う。

海老は塩、平目はもみじおろしとスプラウトを巻いて、苫小牧の北寄はネギ味噌で、鮪はココナッツ醤油。
そう、逆にお造りもただのワサビ醤油ではないのがこちら厨翠山さん。

お見事。
長年の課題が解決した気分。

◆揚物
~ 食感と旨味を合わせて ~
わかさぎ たち
(五十五、珠洲の竹炭塩)

ワカサギのシーズン真っただ中。
タチも旬ですねぇ。
ただここはいささか凡庸。美味しいのですけれどもね。

◆温物
~ 厨のぽたーじゅ ~
かりふらわーのぽたーじゅ

具は蛤、法蓮草、占地。
カリフラワーのポタージュって何度か口にした記憶がありますがこれはいちばんスマート。
ものすごくキレイなポタージュで実に美味しかったです。

◆口直し
~ 懐かしい後味を ~
みかんとよーぐるとのぐらにて

冷凍みかんにはじけるシュガー。
そう、昔懐かしドンパッチの冷たいのみたいなのが面白い。
口を直しすぎです(笑)

◆焼物
~ 北海道の味わいと旨みを ~

・きたみらい牛ろーす肉
牛肉の手前にあるのはハスカップソース。

・雉の炭火焼き
手前の有馬山椒ソースでいただく。
540日寝かせたというジャガイモのペーストとともに。

(一〇三、ゲランドエキストラファン)

付け合わせはキャベツと舞茸。

どれも抜群に美味しい。
やっぱりこちらのお食事はフレンチインスパイヤジャパニーズなんだなぁと。

◆食事
~ 道産米のふっくら釜炊きごはん ~

ご飯 味噌汁 小鉢 一品

こちらにおいてはここで炊き込みごはんだと冗長。
白いご飯が落ち着きます。
ついてくるお漬物なども控え目で好感。

いろんなレビューを見ていると、なんでもかんでも炊き込みごはんでないととかこんなとこまで豪華になってないとっていう成金野郎いや紳士淑女がいらっしゃったりしますが足るを知りましょう。
私も炊き込みごはん好きですが、ここではやりすぎになってしまうと思います。
何事もバランスです。

お茶が出てきてフィニッシュ!

◆食後
~ 甘味と酸味のまりあーじゅ ~
ふぉんだんしょこら
あまおうとべりーそーす

で、デザート。
デザートは美味しかったけどフォンダンショコラが少しクドかったですかね。
あと、写真残ってないのと記憶がおぼろげなんですが珈琲出なかったのかな?
出なかったような気がするのですよね。
そこはちょっと残念かもしれない。




厨翠山 旅館 / 札幌市南区その他)
夜総合点★★★☆☆ 3.9

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