夕食は日本料理と鉄板焼きが選べるのですが、鉄板焼きは大谷山荘本館へ行くことになるのでせっかくですから別邸音信専用の食事処、日本料理 雲遊へやってまいりました。
中に入るとキッチンスタジアム風
カウンターは利用されている感じではありませんでした。
ずらっと銘酒が
席につくと箸とメニューが
メニューはこの内容
おしぼりもネーム入り
醤油さし
お花まで活けてありました
ドリンクメニュー
ひととおりなんでもありますね。
ワインもスパークリングワインも豊富です
山口の地酒は別に一冊のメニューになっています
獺祭(岩国)
長門峡(萩)
貴(宇部)
東洋美人(萩)
龍の尾(周南)
雁木(岩国)
山猿(山陽小野田)
五橋(岩国)
音信オリジナルボトル、寝太郎(山陽小野田)
ここは焼酎ですね
音信オリジナルボトル
こちらは日本酒
まずは生ビール。
ヱビスとアサヒスーパードライから迷わずヱビスをチョイス。
ちなみに瓶ビールはキリンかアサヒです。
食前酒と先附
【先附】
◆萩瀬付き鯵小袖寿司
木の芽 新生姜 龍皮昆布
◆(ほうづき釜)萩赤雲丹 汲み上げ湯葉 山葵餡
◆長門枝豆 新銀杏松葉 葛の葉
瀬付き鯵の締め方が素晴らしく、また寿司の大きさが先付としては抜群。
赤雲丹と汲み上げ湯葉に山葵。このハーモニーも素晴らしかったです。
枝豆や銀杏も当たり前のメニューに見えて抜群の味付け。
いやぁのっけからこれは期待を裏切らないな、と感心。
続いて椀物がやってきました
【御椀】
◆薄葛仕立て 天神鱧
長門胡瓜 冬菇椎茸
卵豆腐 パプリカ 生姜
鱧の下に卵豆腐が敷いてあるので一緒に口に入れたのですがこれがまぁ卵豆腐が味付けになっているんですね。鱧のある種淡白な味にほんとうにちょうどいい味付け。なるほど鱧は淡白だからって味付けしすぎてはいけないんだな。
もうたまらずこの辺りで日本酒を所望
このようなスタイルで供されます
まずは貴の特別純米。
お酒はこの後
・東洋美人 一歩 純米大吟醸
・雁木 純米吟醸 無濾過 生原酒
・五橋 本醸造酒
と戴きました。
お造りがやってきました。
海のお造りと山のお造りという趣向は面白いですね
【造里】
◆(海のもの)仙崎クエ 剣先烏賊
萩白バイ貝 縒胡瓜 山葵 紅蓼
長門黄波戸丸三醤油 土佐醤油
クエはいうまでもなく美味。バイ貝もコリコリしすぎず、貝類のコリコリが苦手な奥さんも美味しい連発で食べていました。包丁を細かく仕事入れてくださっているおかげだと思います。
しかして剣先烏賊ですねビックリしたのは。2日前に田吾作さんで戴いた活イカはもうホント素材のよさでまさに活イカという感じでしたが、この剣先烏賊は舌にネットリ絡みつくような食感でまさに味も濃厚。こういう烏賊も美味しいなぁ。
【造里】
◆(山のもの)長門白オクラ 岩国蓮根
萩生木耳
萩岡田ひしお醤油
どれも本当に美味しかったですが、なによりこの上にかかっているひしお醤油が美味しくて。あとオクラがなんだかいつも食べるオクラと違って瑞々しいのが「山の造里」という感じですごく美味しかったです。
焼物がやってきました
これも八寸仕立てですね
少しづつ多種食べられるのが年齢的にだんだんとありがたいのです
【焼八寸】
◆長萩和牛炭火焼き
白髪葱 フリルリーフ
光浦醤油麹
これもまぁそりゃ美味しいんですがソースの醤油麹が絶妙。そこに白髪葱の食感が合わさるとまさに抜群の味わいです。
◆萩榎谷農園無花果
胡麻クリーム
振り柚子
無花果に胡麻クリーム?って思ってたんですが合うんですねぇ。
すごいなあこういうことを考え付く人、尊敬します。
◆仙崎栄螺と長門法蓮草のチリ酢
楓 小笹
なるほど栄螺とほうれん草ですか。貝とほうれん草の組み合わせはよくありますがチリ酢がよく合いますねぇ。
【冷し鉢】
◆百姓庵シシリアントマト
福賀万願寺 車海老
長門南瓜
美味ジュレ
穂紫蘇
まぁこれは特に驚きはなく。普通に美味しいのですが、期待値が上がりすぎているのですよね(笑)
揚げ物がやってきました
【揚物】
◆仙崎すずき湯葉揚げ
安岡葱 茗荷
生姜酢
すずきが噛むとジュワーっと旨味が出てきて実に滋味深い。肉汁ならぬ魚汁みたいなものがすごく出てきます。湯葉もいい仕事してて美味しかったなぁ~。
【御飯】
◆香の物
田舎沢庵 紫の葉漬け グリーンボール
◆菜
長萩和牛ちりめん
◆止椀
赤出汁仕立て
豆腐 貝割れ
三つ葉 粉山椒
◆御飯
萩佐々並九郎米
どれも標準以上のクオリティですが特筆すべきはこのご飯。
炊き具合がもう満点。さらに米もなんだかすごく美味しくて。
珍しくご飯をお代わりしてしまいました。
デザートがやってきて〆
【水物】
◆光浦甘酒アイス
萩夏みかん砂糖漬 巨峰
クコの実 チャービル
甘酒アイスというのが甘酒の香りや味はあまり感じられず、食べやすかったです。
◆黒糖プリン
ぶぶあられ
こちらもそんなに黒糖感はないのですがスッキリしてて食べやすい。
全体的にどれも細かい仕事がなされた料理でさすが高級旅館というべき味わい。
山口、とくに萩や仙崎の地のものを実に美味しく昇華させています。
ぜひともまたもう一度食べに来たいと思います。
別邸 音信 (旅館 / 長門湯本駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8