蜜柑色の夏休み Day3-5 気持ちよく酔える鮨、奴寿司 2016.08.28 Sun

さて今回の旅のクライマックス、奴寿司再訪です。

「櫻井有吉アブナイ夜会」にて高岡早紀さんが訪問したりで更に有名になったこのお店。
この記事になっている蛇の目寿司さんを昼に、奴寿司さんを夜にという贅沢なプランがこの旅の根幹でして。
前回の記事に書いた天草プリンスホテルさんを何故予約したかというとこの奴寿司の隣だからという呑んだくれる気満々のプランなのです。

GWに来たところですがその旅から帰ってすぐにまた行きたくなって来てしまいました。

その前回の模様はこちら

潮風に酌みて冷酒は甘かりき
前回にあらかたのことを書いたのですが、今回新しくわかったことは予約のタイミング。
3か月前から予約を承るとのことですが、1か月分まとめて3か月前の1日から予約スタートということで。
わかりにくいですがつまり今回は8/28の予約をしたのですがこれは6/1から予約できます。
6/1に8/1~8/31の1か月分の予約がスタートするということらしいです。


まあそんなことはおいといてとりあえずのビールはヱビスビール。

生ビールはキリン、瓶ビールはヱビス、アサヒ、キリンがラインアップ。


とりあえずのアテをおまかせでお願いしますと出てきたのは刺身。

大トロ、クエにカンパチの...どこの部位だったかな?
コリコリして美味しかったです。

奴寿司さんに来たらクエは外せないですね。



もう早速、日本酒の出番です。
日本酒もおまかせでお願いすると大将の息子さん?だと思いますがその都度の肴と時期にあったお酒をチョイスしていただけます。

最初は富山県は富美菊酒造さんの羽根屋さん 純吟 煌火(きらび) 生原酒


全米日本酒歓評会2014にて金賞を受賞したこのお酒。
香りに富んだ、華やかできれいなお酒です。



アカウニ刺

塩と醤油とお好みで。
僕の好みはやはり塩。
塩も天草の雲丹塩です。


続いては宮城は大崎市の新澤醸造店さん 伯楽星  純米吟醸(生詰)


飽きがこない、料理の味を引き立たせる、飲むほどに旨さを増すお酒です。


アワビのアカウニ和え

奴寿司さんでアテを頼むと高確率で何かにウニを和えるかのっけるかのパターンが多いですね。
まぁ天草来たらウニ推しで間違いないです。


京都は久美浜の木下酒造さん 玉川 純米吟醸 無濾過生原酒 "アイスブレーカー"

夏の定番、アイスブレーカー。

気分を和らげるお酒「アイスブレーカー」
お酒が入るとリラックスして、付き合いが楽しくなるもの。
そんな風に緊張感をほぐし、座を和ませるものを英語で”ICEBREAKER”と言うことに由来するとか。



続いては広島は安芸津の 今田酒造本店さん 富久長  白麹純米酒 海風土(シーフード)



この酒はまずシーフード(魚、貝、蛸、海老、蟹)に合うお酒は?という観点からスタートしたもの。

それにはやっぱり「白ワイン」に一日の長があってその酸(クエン酸)の性質を研究。
日本酒でその酸をどう出すか?研究した上にたどり着いたのがこのお酒。
その結果辿りついたのが白麹を使うこと。


日本酒らしい甘味が最初あって
強いけど滑らかな酸がスルッとシーフードとお酒を喉を通らせます。


これが出てくるとはさすが!




奈良は御所の千代酒造さん 篠峯 竹山ラベル 超辛口 純米 山田錦  26BY



香りは穏やか。口当たりは柔らかさを感じますが、その後にドライ感がやってきて、スパっとキレていきます。



宮城は加美町の山和酒造店さん わしが國 純米大吟醸 "朝日"

マスカット様の爽やかな吟醸香に、軽快な口当たりと透明感のある旨味、引き締まった苦味によるすっきりとした味わい。

これは魚介類とはよく合う食中酒ですね。


どれも美味しく酒ばっかり進みすぎるのでそろそろ握ってもらいましょう。


アカウニ

GWに戴いたのはムラサキウニでしたがこの季節はアカウニ。
こうなってくると冬のクロウニも食べたくなりますねぇ。

お味はムラサキウニよりも更にクリーミーで磯臭さも更に少ない感じ。
いやもうこれはいくらでも食べられそうです。


マダイ

何気に天草はタイもよく獲れます。
今回もこのマダイ、実に美味しかったです。
まさにプリップリ。

もちろんこれは天然のマダイですが天草では養殖も盛んなようです。



活烏賊

アオリイカだったと思います。
このウニ塩で食べるのがたまらなく美味い!





白ごまと黒胡椒で。
関西人としては蛸は明石に限ると思っていましたがいやはやコレは考え方を変えなければいけません。



新子

3枚重ねでやってくるのが奴寿司流。
というか正直に「サイズ足りないんで」とのこと(笑)
いや実に美味しかったですよ。3枚に分かれているぶん口に入れると当然ながらほどけましてスルッと入っていきます。



鰯は柚子胡椒で。



鯛の昆布〆

上にのっているのは刻み山葵。
昆布〆って大好きなんですが刻み山葵かぁ~と唸らされます。
そして口に含んだ瞬間の風味が堪りません。
更に噛みしめるほどに滋味が溢れだします。


ノドグロ

おろしポン酢で。
とろけるように入っていきました。



車海老

これ、本当に表面にだけ火が入っていて中はレア(というか生)。
海老好きの奥スンは悶絶していましたね(笑)
いやぁ実に美味しかったなんだこりゃ...



鮪の中落ち

奴寿司さんには軍艦という概念はないようですね(笑)
いや僕も海苔巻きは好きですが軍艦はあまり...な方なので褒め言葉です。



鮪のヅケ

天草ではここのところ鮪が獲れていないということでこの日の鮪は長崎産。
普段はすべて天草産。大将曰く「天草前」の鮨です。



カンパチ

軽く炙ってガーリックチップで




握り12貫を食し終わってまだ呑み足りないということで(;´・ω・)

車海老でなにかという無茶ブリで大将苦悩の末に出てきたのがこれ。
車海老のカルパッチョ風というか。
真ん中にあるのは雲丹、周りに散らされているのは山葵の茎。
いやぁもう奥スンなんて絶頂迎えてましたよコレ。
スッゲェ美味かった~♪



この日あるお酒を全部呑んでしまい、大将の息子さんが「いつもいっぱい呑んでくださるので、ようやくこれを卸すお客様が来てくださいました」となんとも嬉しいコメントで出してくださったのがコレ。

福井は永平寺の黒龍酒造 黒龍 仁左衛門



黒龍といえば石田屋が皇太子殿下も愛飲ということで有名ですが、初代蔵元・石田屋二左衛門の名を冠したこのお酒もかなりの入手困難なお酒であります。

ほのかに梨を思わせるかのような香りで口に含むと上質な白ワインを思わせる様スマートな味わい。
すべてにおいてバランスの良いお酒で、甘すぎず、辛すぎず...上品で大人しく繊細。



最後に赤出しを戴きまして。

いやあ毎度のことですがここで呑むお酒は格別です。
鮨屋でアテを戴きながら呑む、という僕の呑みかたでいくともうココは最高に尽きます。
なんというか敷居の高い鮨屋だとそういうこと許されない雰囲気というか恐縮してしまって。
このお店は大将のお人柄もあって寛いでお魚をつまみながらゆっくり呑めるので。

間違いなくまた来ます。


次の日の旅の様子につづきます...

蜜柑色の夏休み Day4-1 上天草のリゾラテラス天草へ 2016.08.29 Mon


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