表のしつらえからして素晴らしい。
周りは近代的なビル街であったりキャバクラもあるような呑み屋街なんですがその一角にこういう佇まいが残っていることがありがたい。
「とりあえずビール」というと
「生?瓶?」と。
「瓶」と返すと間髪入れず「はいアサヒ、サッポロ、キリンあります!」。
「サッポロ」と返すと
「サッポロはウチ、黒ラベルと赤星あります!」
「赤星!」
ここまでたぶん5秒。素晴らしいなぁ。
そう、クズな呑み助は即出てきてほしい。
そういう欲望を満たしてくれる、そう予感させます。
◆突き出しは筍と枝豆。
シンプルながらいい。
筍をしがみながらビール無くなりそうです(笑)
◆生しらす
うーんなんだこの絡みつくような粘り気。
これが食えただけでも静岡まで来た意義がある。
生姜おろしもピリッと強い辛みが来るあたりおろしたてかなぁ。
◆まぐろのすきみ
これもワサビがピリッと効いて酒が進む。
あー、さすがマグロの地。
寿司で食うのとまた違ってこういう剥き身あたりが美味いのはさすが産地ですねぇ。
◆桜えびの天麩羅
まだ生桜えびは漁がはじまったばかりで納得いかないから出せないと。
てことで天麩羅でいただきました。
うん、美味い美味い。
かき揚げテイストなんですが箸を差し込むとホロッと崩れるのでつまむには好適。
ちょいとづつ塩で食ったり出汁で食ったりかなり愉しめた。
酒は燗か常温が主体。
気分で冷酒で戴きたかったので冷酒瓶を所望。
ちなみに冷酒は少しお高め(と言っても500円ぐらいのもんですが)。
◆〆鯖
これ絶品の締め具合。
色合いでわかりますでしょうか。
レアと〆のいちばんいい頃合いでこれはこのお店のスペシャリテと言ってもいいのではないかと。
◆鰻の肝
うーんこれも美味い。違うな旨い。
こういうテイストの鰻肝、どういえばいいんだろう。
ホルモンっぽいというか、そうでもなくあっさりした口当たりと後で来る濃厚な味わい。
へー、水がよくていい鰻があるからできるんだろうなこれ。
こういうお店の流儀としてサクッと切り上げましたがこれはまだまだ通う必要があるなぁ。
Apr.16, 2018 Mon.
多可能 (居酒屋 / 静岡駅、新静岡駅、日吉町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7