酒肴 大阪まんぷく堂

正月、今年はお節もなんだか違うってかアレ高すぎるよね。そもそもコロナ禍で大変な飲食店のためにってことだった(気がする)のでまぁ普通にやれてるのならもうお節は元々食べてなかった我が家は今年はお節はナシで。
とはいえなにか食わないといけないワケで。
そんなところいつか行こうと思っていたお店がこんな投稿を。

1日から営業でお正月特別メニューなんてたまんないすよね。
速攻予約しました。ちなみに4日まで即埋まってましたのでこういうニーズはあると思われます。
ちなみに繰り返しになりますが
①10:00〜12:00
②12:30〜14:30
③16:00〜18:00
④18:30〜20:30
の4回転。スゴイ。
正月お飾りが綺麗ですね。
ウチは3回転目の16:00スタート。
お正月の雰囲気プンプンのご用意。これを4回転?正気?(誉め言葉)
さて年初のビールは…マジかそりゃいくよイネディット。
なんだか今年はイイ年になりそうだ。
本日のお酒はこういう感じらしいです。
価格が明記されていないので不安になりますが後で書きますがちょっとお高めで3~4倍掛けかそれ以上という感じです(苦笑)
お正月特別酒肴メニューということで少々少な目なメニュー。
で、フュージョンぽくするんだけどまぁまぁなんとなくわかるメニュー(笑)
おすすめの日本酒がメニューごとに書いてあるの、いいですね。
●INEDIT
かつて世界一予約が取れないことで知られていた、スペイン・カタルーニャ地方のレストラン「elBulli(エル・ブジ)」。その天才料理長とソムリエチームが開発に携わったのが、プレミアムビールinedit(イネディット)。
「セレブを迎えるワインはあるが、ビールがない」というコンセプトのもと、あらゆる料理との相性を考えて生み出された、究極の食事のためのビールです。
実は恥ずかしながら初めていただきましたがフルーティで美味しいですね。これは高いけど常備したくなりました。
●乾杯酒は無窮天穏 縁起
美味しかったし、店員さんのお声がけで見知らぬ客同士も「カンパーイ!おめでとうございまーす!」で始まるのいい雰囲気ですね。
そしてこの折敷がこの為だけだったのに驚き😲贅沢だわ。
●大盃 特別純米 吾妻玉苗
群馬の牧野酒造さんでスタート。旨みと酸味がはっきりと感じられ、しっかりとした酒らしい味わいです。
◆祝い最中
鶏の白レバーペーストと干柿を最中で挟みこんだもの
指でつまんでパクッと一口で、グイッと酒を煽る。口の中にたまらない芳醇な香りが立ち込める。
本日の勝利を確信する味です。
◆海鼠 二種
お祝いの水引がステキです。
・冷菜 茶ぶりなまこに酢の効いた大根をのせて。
「チャブリナマコ」とだけの説明だったので一瞬そんな海鼠の品種があるのかしらと思ったのですが、いやいや「茶ぶりなまこ」は、番茶にさっと通すことでなまこ独特の臭みを取ることができ、身も柔らかくなって食べやすくなる、もともとは石川県の郷土料理です。
食感が実に良きです。
・温菜 ばちことそら豆の揚げ物
道明寺粉をさらに細かく砕いて煎った新引粉を衣にすることで道明寺揚げよりも更に繊細な食感に。
ばちこはナマコの卵巣(くちこ)を干したものですが干し具合が抜群で珍味ですがクセが少ない。
実に酒がすすむ最高の酒肴です。
●開運 特別純米酒
純米らしいコクと、スッキリとキレのよい後口。バランスの良いお酒です。
オレンジ色の祝い酒包紙なのと銘柄名が縁起が良くお正月にお目にかかることが多いお酒です。
●天美 TENBI 特別純米 生原酒
穏やかで爽やかな香りと酸味で食事によく合うまさに食中酒といった感じ。
◆蕪 蛤
蛤の出汁で作った蕪の摺り流し。
柚子皮が散らされています。
これ本当に滋味深く、こんなに蕪に旨味があるものかと感動しました。
蛤もしっかりとした身が入っていてこれも旨味爆発です。
日本に生まれてきてよかった。
●志太泉 本醸造 干支ラベル
すっきりしながらしっかりとした旨味があり、ほんとうに和食に合うお酒といった趣。干支のラベルもいいですね。
◆御節盛
左から
・百合根餅とごまめ
・明太たまご
・カラスミと銀杏餅
・蕪の千枚漬け
・数の子
・鯖棒鮨
・慈姑揚げ
・鴨ロース
・さやえんどう
・まんぷく堂 厚焼玉子
・黒豆
明太たまごとは卵黄醤油漬けに明太子を塗したもので隣の常連さん曰くこちらのお店のスペシャリテのような存在のよう。明太子の粒が非常に細かく苦手な私も美味しくいただけました。
他はよくある八寸ながらお正月仕立てでどれもこれもしっかりと美味しい珠玉の酒肴。
●酒屋八兵衛 純米酒
相変わらず「極上の日常酒」。飽きない味ですねぇ。
◆焼き魚
カマス蜜柑焼き
蜜柑焼きとは幽庵地に蜜柑を漬け込んで幽庵焼きにしているとのこと。
付け合わせは胡桃とネギ。
漬け込んだ蜜柑も焼いてあしらいに。カマスと一緒に口に入れると完璧な味わいが口中で完成します。
●十旭日 純米酒 干支ラベル 「卯」
キリッと辛口ですがしっかりとした旨味。これも料理とよく合いますね。干支ラベルもうれしい。ちなみに十旭日は「ジュウジアサヒ」と読むので知っているとツウぶれますよ(笑)
◆〆
・桜海老のごはん
美味しいのもそうなのですが、これはありそうで見かけなかった炊き込みご飯でしかもすぐに真似できそうで奥さんと今度やってみようねという話になりました。桜海老も乾燥のものならもちがいいし、ちょっとした時にすぐ作れそう。
・白味噌雑煮仕立て
ウチは大阪の中でも京都寄りなのでお雑煮は白味噌です。金時人参が実に美味い。
・べったら漬け
米麹が実に日本酒に合う(まだ呑んでる)。
焙じ茶だったかな?
実にほっとするお味。
◆甘味
ほうじ茶香るプリン
ユズリハをのせて。
プリンのラベルまでお正月モード。
こういう細かい工夫、好きです。
で、焙じ茶のプリンなので当然ながら焙じ茶と合う。

〆て\20,000。
コースが\5,500×2、イネディットが\1,000なので日本酒6合で\8,000ということは1杯\1,300~\1,400ぐらいの計算ですね。
好みで純米もしくは純米吟醸をと本醸造も頼んでいるのでちょっとお高いかな。

しかし料理はお正月からこれだけ凝ったものを戴いて\5,500/人は安すぎる。コストパフォーマンスのパフォーマンスが過ぎる。素晴らしい。
あとアットホームな雰囲気を醸し出されるご接客で常連さんが多いのも頷けます。
さすがミシュランビブグルマン 4年連続掲載店。その評判に違わぬ、いやそれ以上の素晴らしさでございました。
通常営業にもまた赴きたいと心から思う元日となりました。ありがとうございます。




酒肴 大阪まんぷく堂懐石・会席料理 / 今里駅(大阪メトロ)今里駅(近鉄)玉造駅(JR)
夜総合点★★★★ 4.0



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