今回の旅のメインと言っても過言ではない、寿し道 桜田さん。
久屋大通、丸の内にある鮨屋「寿し道 桜田(すしみち さくらだ)」【公式】
予約方法は予約時は2ヶ月前の1日に予約スタートだったと記憶していますが、食後大将に聞くと今は予約が埋まりすぎて1か月前1日スタートとのこと。
そしてその日の最初の予約を取った人の予約時間に合わせて一斉スタートの一回転でカウンターのみ9席。
今後予約困難店になるのは間違いのないところだと思われます。
だと思ったんで今のうちにと行ってきたのですよね。
すぐに常連しか予約できないとかなっちゃうんで、これと思った店は即、行っておかないと予約できなくなっちゃうんでね。
大将の太田雄斗さんは銀座 久兵衛や銀座 鮨 とかみさんで腕を磨かれた由。
だからかどうか、お若いのに本当に確かな腕でした。
折敷は桐ですかね。
いい香りがします。
とりあえずのビールは生は名古屋のクラフトビール。
瓶はアサヒかキリンかとのことでキリン。
一番搾りでした。
グラスはうすはり。
お冷でさえもうすはり。
シャリ切りからライヴ感たまらない。
もう赤酢の香りでメロメロ(笑)
◆シャリ
米は愛知豊橋で生まれた女神の微笑み、水は岐阜大垣、山葵も岐阜大垣、海苔は熊本の海苔屋さんに特注されているとのことで有明海苔ですね。
酢は愛知、岐阜、三重の3種の酢をブレンドしているとのこと。
まずは味わえとばかりに海苔にシャリをのせただけのものを。
すごい自信だ・・・シャリに山葵のっけただけのものですが、後の握りに期待を抱かせます。
◆椀物 聖護院大根、北海道バフンウニ、セイコガニ、セイコガニの外子・内子
素材がそれぞれ美味しいものではあるのですが、ものすごいマリアージュで口中で一気に旨味が押し寄せてくる。
しかもこれのおかげで胃が完全に受入態勢になり食べるモード。
もったいないからゆっくり食べたいのに椀を置くこともなく一気に呑んでしまいました(笑)
◆師崎のトラフグ 自家製唐墨
この唐墨がチーズのような濃厚さと爽やかな塩味で、下に埋まっているトラフグのプリップリの食感と相俟って実に美味でこれもまた箸が止まらない。
◆岐阜中津川産のチョウザメを生ハムの感じで軽くスモーク キャビアのせ
キャビアを拵えるためにチョウザメをまるごと買ったとのこと。
しかしてこのチョウザメがまあスモーク具合も抜群で抜群の酒肴。
◆焼物 千葉銚子のクロムツ
これも焼き加減がバッチリ。
もう我慢できないから日本酒に移行しますよねそりゃ。
日本酒もずっと大将おまかせでお願いしました。
素晴らしいペアリングで出して戴けるので盃がすすむこと請け合いですので呑み過ぎ注意です(笑)
こんな片口とお猪口で供されます。
酒器はずっと同じものでした確か。
◆大垣の山葵 新芽の醤油漬け
ピリリと辛くて酒がススム(笑)
◆トラフグの白子 テッピの餡かけ
白子は本当に皮目だけ炙ってあって中は実にクリーミー。
薄めの味付けの餡掛けがテッピの食感と相俟って白子を引き立てる。
寿司下駄は陶器製。
もう2杯目(笑)
握りが出る前にお手拭きが。
水をかけると膨らむやつです。
◆愛知稲沢の金時生姜のガリ
切り方が変わっていて私は個人的に好きです。
香りも辛味もものすごく強くて口中が一気にリフレッシュされます。
◆三厩鮪 大トロ
握りのトップは大トロ。
こちらのお店では大トロからというのがお決まりのようですね。
捨てシャリもなく4~5手返しぐらいですかね、素晴らしい握りです。
◆京都舞鶴の鯵 葱と生姜を擂り潰したもの
葱と生姜を擂り潰すとガーリックのような風味になるんですね。面白い。
そしてこの鯵、蕩けるような食感と味わい。
人生でいちばん美味い鰺だったかもしれない。
◆大分 豊後水道 白甘鯛 13日熟成
熟成がよく、富山の白エビのような食感に旨味がドバッと口中に拡がる。
◆北海道 吉岡のムラサキウニ
出ましたウニの軍艦ではなく握りスタイル。
どこまでも私好みです...えっ?味?美味いに決まってんじゃん(笑)
北光トライアルが出てくるとはやはりここの大将、そっちも数寄物ですな(笑)
◆三河一色の車海老
車海老は茹でたての熱々を大将が殻を剥くところから板場にてライブ。
三河一色は鰻で有名ですが車海老も美味しいですね。
もちろん、抜群の茹で具合により刺身よりフレッシュでレア感が出ています。
そして荒く剥いて味噌の風味が強く残っているところが好みは別れるかもしれませんが、私はすごく好きでした。
◆カワハギ昆布締め肝ペーストのせ
肝を裏漉しして軽く塩で味付けしたペーストと、更にまた葱と生姜を擂り潰したものがのっていました。
カワハギを肝醤油で食べるのが大好物なんですが、これは参った。
こんな美味い食べ方があるのかよwww
はいもうジャンジャンもって来ちゃってww
中トロと赤身は軽く漬けて置いてあります。
◆三厩の鮪 中トロ
塩で(愛知美浜で伝統的な製法で 道の駅みたいなところで作っているとのことでググってみると「食と健康の館」っていうところのものかなぁ、と)。
赤身の魚を塩で食べたのは初めて。なんで今まで試さなかったんだろう。まだまだ常識に囚われてしまっているのだなぁと痛感。
◆三厩の鮪 赤身
いや~漬け具合が素晴らしい。
変わったものばかりではなくこういう基本の仕事もしっかりされています。
確かに久兵衛っぽいかな。
農口尚彦研究所さん。一度引退なさったのにまた酒造りをされているらしいですね。
相変わらず美味しいですよ。
◆うにごはん 根室のバフンウニ
札幌の寿しひでたかさんでも戴きました「うにごはん」。
こちら寿し道桜田さんでは海苔の上に雲丹ご飯、さらに生雲丹どーん。
これは雲丹の味が濃くて海苔も主張が強いタイプではなかったので美味しく戴けました。
↓ちなみに寿しひでたかさんのうにごはん
北の大地で出逢った卓越した「仕事」
魚の皮目を炙るのに上から炭火でダイレクトに。
◆輪島のノドグロ
鮎のうるか魚醤で味付け。
なるほどテロワールのおかげか魚醤が苦手な私もまったく気にならず、というか美味い。
◆鮪のコラーゲンスープ
これもこちらのスペシャリテのようですね。
〆にこれは胃がまだ食べたいと疼くのでズルい(笑)
◆長崎対馬の穴子
穴子がデザートかのような趣で供されます。
やっぱり穴子は対馬ですねぇ。
更に白甘鯛と車海老を追加で戴きました。
(カワハギも鯵もウニもネタ切れとのことだったので。年内最終日ですからそりゃそうだ)。
最後に秋鹿が出てきて〆。
食後のお茶もこだわって淹れられているよう。
なんだか湯呑もオシャレです。
最後に玉子焼き。
こちらの玉子焼きはもはやデザート。
カステラ味の外郎のような。
最後まで面白い。
この日は太田雄斗大将のお誕生日と伺い、一合ご馳走させていただきました。
一緒に盃を酌み交わし、いろいろとお話をさせていただきそのお人柄にも惚れこんでしまいました。
最後は外にまでお見送り戴いて恐縮次第。
名古屋ならすぐに行けるし再訪間違いなしです。
夜のコース\20,000/人
税サと酒で2人\72,380-
いや~相変わらず呑んだ呑んだ(笑)
寿し道 桜田 (寿司 / 久屋大通駅、丸の内駅、市役所駅)
夜総合点★★★★☆ 4.8