日本料理 永代

何故に今回徳島に来たかというと。
更に何故に鳴門に来たかというと。
ずっと来たかったこちらに食べにくることが半分は占めているでしょう。
残る半分は次の夕食です。まぁ呑みたかっただけですよね要は。

新鮮鳴門活魚料理 すし和食 永代

店構えも鳴門駅からほど近く(とはいえ徒歩15分ぐらい)とは思えない素敵な感じ。
開店時間の17:30に予約を入れていましたが到着したら5分前ぐらいだったと思いますが中に入れていただきました。

お呑み物メニュー。
ビールはアサヒだけかと思ったらサッポロもあったり。

日本酒も基本的なの抑えてるなと思いきやここで赤武?とか少し面白い。
いろんな方のニーズに応えたい気持ちが伝わってきます。

折敷は竹。
コース\6,600、\8,800、\11,000(税込)の3通りの「四季折々おもてなしコース」から。
もちろん\11,000のコースで。

ビール🍺はサッポロ黒ラベルの中瓶。
グラスもキンキンに冷えたうすはりで口当たりがよいですね。

【先付】鱧の葛おとし 葛で溶いた梅醤油

寄ってみる。
単なる鱧の落としではなく葛を和えることで複雑でありながら"冴えた"味わいでそして光り輝く美しさ。

そしてそんな最高級の真珠のような美しさに更に艶美な色味と味わいを加味し完成した味わいになる梅醤油。
いきなり先付でヤられました。これはすごい。もうこの店は間違いなかったなやはりと確信。

ってなワケでいつもよりさらに早め?に日本酒を所望。
赤武 SEA 2合
【椀物】厚揚豆腐 蒸し鮑 新物の松茸 柚子皮

字のまま、厚揚げ豆腐に蒸し鮑が載っていて新物の松茸が添えてある。

と、いたってシンプルながらここで出汁の上品な味わいが素晴らしい。
鮑も松茸も、厚揚げを美味しくいただくための脇役のような、そんな贅沢な椀物です。

【お凌ぎ】鰻の蒲焼 牛蒡と糯米をお出汁で炊いたものと

実に美味しい鰻。
聞かなかったが日和佐のものだろうか?
そして極上の焼き加減の鰻に添えるのが糯米にアクセントで刻んだ牛蒡。
抜群のバランスの食感。

【向付】

鳴門のチダイ、車海老のお造り。おかひじきと昆布添え

車海老は抜群の火通しで中はレア。こういう技が美味しい😋
そして鳴門で上がったというチダイ。これが腰抜かすぐらい美味かった😲
真鯛ばかりでなく他の鯛も美味いとはもう鳴門の鯛に死角はないか

無論、車海老の頭は焼いて出してくれる。

醤油とヒマラヤ岩塩ピンクソルトでいただいた。

若松 純米 2合

【お凌ぎ】ボウゼの炙り寿司。昆布醤油と酢橘で
「お寿司です」と出されたのですがまぁ会席料理的には先のお凌ぎが前菜だったということにしてこちらこそお凌ぎかなぁと。
来る前にスーパーで見かけて、少し早いけどボウゼが食べれたらいいな、ちょっと早いかな?と思っていたら心を読んだかごとく。
こちら永代さんは先代の時はお寿司屋さんで今の大将が戻られても和食と寿司と並行してやっておられたのですが寿司まで手が回らなくなって日本料理屋さん一本になったやに伺いますがこうやってお寿司屋さんの名残というか一品出てきたりするとは聞いていましたがそれがボウゼとは望外でした。
ボウゼの姿寿司は徳島北部の郷土料理ですのでそれを上品に戴いた次第。たまりません。

【季節の八寸】

無花果の酒蒸し胡麻クリームソース

しらさえび蓮根挟み揚げ 芋餅 新銀杏揚げ

鬼灯の中に厚焼玉子

自家製カラスミ 鴨ロース

ここへ来ての八寸、いつもの大好物なヤツです(笑)
あしらいも美しいし、楽しいし、もちろんどれも酒が進む、進みすぎる素晴らしい酒肴。

【焼物】 

泳ぎ鮎の炭火焼
お見事な焼き加減。こちらのお店、鰻でも思ったし車海老でも思ったが本当に火入れの加減が最高。
てか美味いわこの鮎。四国もいいね。

酢橘 鱧の玉子と玉ねぎの煮凝り ミニオクラ
この付け合わせも美味しい。鮎に合わせてかシンプルなのもここではよい。

枝豆豆腐と松イカ、阿波牛の出汁のジュレ掛け 穂紫蘇

阿波牛の出汁が抜群の存在感。しかしイカや枝豆豆腐といった素材が引き立てられるバランスで頬がほころびる。

秋鹿ひや 純米 2合、が写真漏れてて😅、三光天賦 生酛純米生原酒 1合

【炊合せ】

茄子の翡翠煮に蟹の餡掛け、木耳
茄子は翡翠には見えなかったが翡翠煮。
そのあたりはよくわからなかったが美味しかった。がこれまでが素晴らしすぎたためこちらの一品は少し影が薄くなってしまったか。
まぁ4番バッターばかりでもね。次のご飯ものへのつなぎと考えましょう。

【ご飯】鳴門鯛と松茸ごはん
贅沢でございます・・・鯛めしや松茸ご飯は戴いたことがありますが意外と同時に味わったことがないかもしれません。少なくともご飯としては。
そりゃもう美味いに決まってるんですが、付け合わせに・・・

阿波牛味噌カツなんてものが付いてくるのがこちらのお店のスペシャリテ。
逆にこれに合わせるために鯛松茸ご飯の味付けがあっさり目になっているのかなぁ?と思うぐらい。

【香の物】(ちりめん山椒、昆布、大根べったら漬け、きゅうり糠漬け、茗荷)
香の物も盛りだくさんでどれも手の込んだ美味しさでした。
朝だったらこれでお茶漬けだけでいい。

【止め椀】

味噌汁、は普通。

焙じ茶が出てきて

【水菓子】

和三盆パンナコッタ きなこ
これはもう好きなやつだもん。美味しいに決まってるもん。

ピオーネシャインマスカットと芳水梨

水羊羹とお薄
ってもう食べちゃってた(苦笑)

ってことで奥さんのを映させてもらいました。
デザートまで贅沢で飽きさせないというかむしろ腹パンパンで困らせてきますねぇ。
































そしてお会計はコースが¥10,000×2、写真漏れてるけどたしか計7合呑んでビールとで\9,735...ん?(笑)
差額の\220はチップということで。かまわないんです。
酒のコスパはあまりよくないとは思いますが。まぁこれもしょうがないかなぁ。徳島でいいお酒入れるのホント大変だから。

というか焼き加減というところで少し言及しましたがこちらのお店は提供スピードが本当に素晴らしいのです。
しかもそれは速いからいい、遅いからいい、ではないのです。
食べるのが早い人にも遅い人にも。私たちのように最初はゆっくりで酒が進むにつれ早くなるというワガママな者にも。等しくそれぞれのタイミングで出来立てが供されるのです。
それはお客様の入り方によっては常なるものではないかもしれません。しかしてこの日もコロナ禍で満席という訳ではありませんでしたがまん防でさえない徳島ですからソーシャルディスタンスを取りながらそこそこお客様は入っておられました。
個室だったのもあるかもしれませんが一度も大将はお見かけせず食事は終わりました。が、お会計を済ませて退店しようとすると大将がお顔を出されて挨拶していただいたのです。そのお顔を見るとわかりました。
料理提供中は調理に集中しておられてこんなお見事なオペレーションを可能にしておられるのだと。それを終えられた満足感充足感に溢れたお顔でした。
素晴らしいお料理を素晴らしいお手際で。大変ありがとうございました。




日本料理 永代懐石・会席料理 / 撫養駅鳴門駅
夜総合点★★★☆☆ 3.6


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