このあたりはいいお店が多いですね。
今や予約困難な名店、そして写真撮影禁止ということで京都ということも相俟って敷居の高さを感じてしまいがちですが、店主及び店員さん皆様は非常に物腰柔らかくリラックスしてお食事を楽しめます。
が、エビス生ビールを頂戴する輩。ビールは他に瓶でアサヒとサントリーだったかな？
そのあとお酒は下記を1合づつ。
●夜明け前 絹華 純米酒
●城陽 愛山 無濾過生
●居谷里 生酛純米 無濾過生原酒
お酒はこれで合計\5,980だったので1合\1,700とかぐらいの値付け。
京都でこのクラスのお店だと安い方でしょう。
●食前酒 福岡 天縁
伊勢神宮の神田にて発見された優れた遺伝特性を持つ幻のお米伊勢ヒカリを使って創られた貴重な貴重な限定酒「天縁」。実にまろやかなお味でございました。
◆先付け
低温調理サクラマス、富山のホタルイカ、ウルイ、コゴミ、ワラビにウスイ豆餡
春の装いが素敵でウスイ豆の餡がいいですね。
◆油物
白魚味噌漬け、野蒜、コシアブラの天麩羅
白魚が塊でなく一匹づつ丁寧に揚げてあるため実に酒泥棒です。野草たちもとっても美味。
◆造り
鰹を炭で炙って華ワサビを添えて。行者ニンニク醤油漬けですこぶる腕白なお造り。
◆鰹節
一年もの荒節、本枯節、鮪節を鰹節のまま戴きます。
なるほど難しいことはわかりませんが確かに違いがわかります。
そして木山さんのスペシャリテ。その3種の節をブレンドした一番出汁をプレゼンされます。まさにまっすぐな出汁でありストレートにフレッシュな味わい。
◆椀物 椀物ももちろん先ほどのいちばん出汁を使って。
タネは花鯛、ホワイトアスパラ、菜の花、木の芽。こちらもシンプルに美味い。
◆焼物
鰆塩麹焼き。麹と揚げた蕗の薹
鰆への火入れが抜群であり、まだ生きているんじゃないかと思うぐらいの柔らかさ。これまたシンプルかつ丁寧。
◆和物
干しゼンマイ、コゴミ、蓬麩の胡麻和え
◆煮物
煮蛤、大原の筍、蕗
◆お食事
・太刀魚の玉子餡包み丼
・へしこの茶漬け
・鰹節とジャコの卵かけご飯
・貝出汁ラーメン 蛤とアサリ 「麺屋 猪一」さんの麺
お食事は上記4種からチョイスですが全種選べますので全種（笑）
量が選べるので少しづつ全部戴きました。
どれも専門店を出して欲しいぐらい美味。全種食べること推奨です。
◆水物
焙じ茶のゼリー せと果 山椒のメレンゲ
◆茶菓子
トンカ豆、最中は桜餅フレーバー
店主自ら点てて戴く抹茶でフィニッシュ。
〆て\20,500。コース料理が\14,520(税サ込)でありランチであってもディナーと遜色ない内容でこれはリーズナブル過ぎ。
上記の通りお酒も高すぎず夜のコース料理も\30,250であるので店主に約したようにまたディナーをじっくり味わいに行かねばなりません。
私の中で京料理は絢爛豪華な「祇園 にし」とこちら質実剛健な「木山」さんで両巨頭を成したかもしれません。
木山 （日本料理 / 丸太町駅（京都市営）、烏丸御池駅、京都市役所前駅）
昼総合点★★★★★ 5.0
